ダラットが誇るビドゥプ・ヌイバ国立公園(Bidoup-Núi Bà)
皆さん、こんにちは！
青年海外協力隊の三好です。
ダラットで自然一杯のトレッキングツアーを探していませんか。
高原地帯で知られるダラット郊外には、ビドゥプ・ヌイバ国立公園があります。自然の中をトレッキングしたり、子供に自然保護の教育の場を作ってくれる博物館などがある場所です。この記事では、ダラットで体験できる国立公園を紹介します。
ビドゥプ・ヌイバ国立公園とは
ビドゥプ・ヌイバ国立公園は、ラムドン省ラックズオン区とダムロン区に位置する国立公園です。2004年に正式に国立公園として認められ、1933種類の植物と398種類の動物が生息しています。
ビドゥプ・ヌイバ(Bidoup-NuiBa)国立公園という名前由来は、二つの高い山の名前から来ています。2,287mのBidoup山はラムドン省で一番高い山であり、2,167mのNui Ba山がその次に高い山となります。6万6千ヘクタールとなるその面積は、淡路島ぐらいの大きさだそうです。他にも海外から重要な自然遺産として認められています。
2015年にはユネスコからランビアン生物圏保護区として登録。
2019年にはASEAN遺産公園に登録。
(※ASEAN遺産公園とは、生物多様性と研究分野や観光分野などで価値を認められたASEAN地域に認定される遺産)
国際機関との協力
環境保護に力をいれているビドゥプ・ヌイバ国立公園のスローガンは、「自然と文化を守ることで、未来を守れる」。そんな目標を叶えるため、色んな大学の研究機関やJICAなどの国際組織の協力をもらっています。
JICAと一緒に「コミュニティエコツーリズムモデル」を構築し、5万人を超える観光客を国内外から受け入れた実績があります。森林火災の防止と消火活動を積極的に行い、持続可能な開発のために各国の大学 (コロンビア、アメリカ、カナダ、日本、英国王立植物園など) と協力しています。
ビドゥプ・ヌイバ国立公園へのアクセス
ビドゥプ・ヌイバ国立公園は、ダラットから北東部に位置し、ダラットからニャチャンに行く道中にあります。ダラット市内から約35kmあり、車で約1時間ほど離れた場所です。
見所：エコツーリズム&環境教育センター
ビドゥプ・ヌイバ国立公園は、学生たちの環境教育の場としても広く利用されています。ダラットにある学校以外にもホーチミンからの郊外学習先としてもビドゥプ・ヌイバ国立公園に訪れるとか。
しっかりと研修されたガイドさんが、環境教育パネルを使いながら案内してくれます。各昆虫の餌や特徴などをクイズやパネルにしてわかりやすく説明してくれます。このパネルの多くは、JICAボランティアが国立公園と協力しながら作り上げたものです。
2階エリアには、ビドゥプ・ヌイバ国立公園近くに暮らすコホ族、ラック族、ティン族の民族衣装や道具などの紹介されているエリアがあります。そこでガイドのEn luyさんやダニーさんが各文化の説明をしてくれます。EnLuyさんは英語も上手なので、外国のかたも安心して見学できます。
樹齢1000年を超える松の木見学のトレッキングツアー
古代の自然を体験する新ツアーとして開拓されたのが、この樹齢1000年を超える松の木見学トレッキングです。2時間歩いた先に樹齢1000年を超える松の木があります。その成長サイクルから1000年を超える樹齢と言われています。松の木は横幅7.3m、高さは30mを超え、樹木の上部、枝や葉の集まった部分である樹冠は全長10mを超えて伸びています。
国立公園のNguyen Luong Minh副所長に付き添い、実際にツアーに参加してきました。他にも国立公園研究所の方やエコツーリズム協会の方、新聞社などの方と一緒にツアーを視察しました！
ビドゥプ・ヌイバ国立公園は、このように数千年前の自然がそのまま残っており、古代代々守られた土地を守っています。そして、『古代の自然を体験するこのトレッキングツアーの発展は地域活性化にもつながる』と副所長は語っています。
下記の写真は、まだ芽が出始めたばかりの木です。この小さな芽が数千年もかけて大きくなると考えると考え深いですね！また、この国立公園の松の葉はとても珍しい種類で、葉っぱが平らになっています。
ビドゥプ・ヌイバ国立公園の2日間トレッキングツアー
ラムドン省で一番高い山2,287mのBidoup山に登るトレッキングツアーが人気です。1泊2日の行程となるツアーは、頂上に近い場所でキャンプを張り、宿泊します。自然の中でキャンプしたり、トレッキングはとてもいい経験になりますが、27kmの登山道を登るので、かなりの体力と根気が必要な旅になり、覚悟が必要です💦