ベトナム・ダラットのバイクレンタルと交通事情を紹介!~水曜どうでしょうで訪れたダラット市~

ベトナム・ダラットのバイクレンタルと交通事情を紹介!~水曜どうでしょうで訪れたダラット市~

みなさん、こんにちは!

青年海外協力隊の三好です。

ダラットでバイクレンタルしてみませんか。

ダラットは高原リゾートであり、多くの自然に囲まれた場所です。ベトナムの都会では味わえない気持ちいいツーリングを味わうことができます。

今回紹介するのは人気番組『水曜どうでしょう』に便乗したダラット市のバイクレンタルの紹介です。1,800kmのベトナム縦断の旅で訪れたダラット市でバイクを運転してみませんか。

ダラット観光促進部に所属する三好がベトナムでの注意するべき交通ルール・リスクとダラットの道の特徴について紹介しています。

バイク社会のベトナム

ベトナムは、車よりもバイク社会と言われています。その背景として税金の高い自動車は、個人所有が難しく、移動手段としてバイクが多く利用されています。

お正月の帰省も4人家族や5人家族が1台のバイクに乗って帰省するのも珍しくないとか…..。ちなみにバイクのメーカーは、日系ホンダやスズキのバイクが人気です。

 

『水曜どうでしょう』のバイクの旅

ベトナムに来た人の多くは、『水曜どうでしょう』でベトナムに興味をもったという方はとても多いです。

『水曜どうでしょう』とは、ベトナム縦断1,800kmをバイクのカブで7日かけて縦断するという2002年に放送された企画番組です。

『水曜どうでしょう』で紹介されたダラットを訪れツーリングしたい方ダラットの綺麗な自然の中で運転したいという方に向けて、ダラットのバイクレンタルを紹介します。

人気タレントの大泉洋さんはバイクレンタルをして、7日間でベトナム縦断をやってのけました。ダラットでもバイクレンタルして、大泉さんのようにツーリングすることができます。

最初にベトナムのツーリングの壁であるバイクの免許について紹介します。

 

ベトナムの国際免許証

外務省のホームページでは下記のように説明されています。

運転免許証
ベトナム政府は日本が加盟する国際運転免許に関する条約を批准しておらず、日本人がベトナム国内でレンタルバイクを運転する場合には、日本で取得した運転免許証から切り替えてベトナム当局が発行する運転免許証を取得しなければなりません。ベトナムの運転免許証を所持しない限り無免許運転となり、ベトナムの刑法によって3年以上10年以下の懲役刑が科せられる場合があります。

外務省ホームページより引用

ベトナムの制度では日本の国際免許が適用されません。ベトナム独自の切り替え手続きが必要なので詳細は大使館のホームページにてご確認ください。

簡単に要約すると、以下の条件が必須となります。

〇場所はハノイやハイフォン、ダナンなどの主要大都市での免許切り替えが必要。

〇切り替え期間は、1週間以上必要。

〇切り替え適用は、日本でのバイク免許の切り替えかバイク試験に合格が必須

ベトナムの免許切り替えには時間と労力が必要なので、短期旅行者の方にはハードルが高いです。免許なしに運転できるのが50ccのバイク(原付)です。『水曜どうでしょう』でも使われたバイクカブも原付バイクでした。

ダラットのバイクレンタル

ダラットでもベトナム人観光客の多くは長距離バスや飛行機などでダラットに訪れ、現地でバイクレンタルして観光地を周る人が多いです。

バイクレンタルのバイクは100cc以上が多いですが、無免許でも運転できる50ccのバイクもバイクレンタルをすることができます。2025年までに法律が変わり、免許が必要になる可能性もあります。

 

自転車レンタル

ダラット 自転車レンタル

『海外でバイクを運転するのは怖い!』という方には自転車レンタルもおすすめします。市内を散歩したいけど、徒歩では大変という場所には自転車が便利です。のんびりとサイクリングしてカフェに立ち寄って休憩することもいいでしょう!

ベトナムの交通ルール

バイクを運転する前には、日本とベトナムの交通ルールの違いを理解する必要があります。両国の大きな違いは、右側車線やバイクのみ赤信号でも右折可能という部分です。

ベトナムではクラクションをよくならされることがあります。日本ではクラクションを使う時は『譲る』目的と『注意喚起』で使うことがよくあります。ベトナムでは、『自分の存在を示す』目的で注意喚起する際に使います。少しでも遅い車両などがいたらよくクラクションを鳴らすのでそれも慣れなければなりません。

 

バイク侵入禁止の高速道路

ベトナムを縦断することはロマンではありますが、バイクは長距離移動には適していません。バイクは高速道路を運転できないので、下道を使って移動することになります。

また国道では、都市間を移動するバスやトラックが非常に多いため、事故リスクが高まります。都市間を移動する際は、他の交通移動手段(バスや飛行機)を使い、街の中でバイクレンタルすることをおすすめします。

 

ベトナムの交通取り締まり

ベトナムでは、信号無視、ヘルメット不着用や飲酒運転の取り締まりなどが強化されています。飲酒運転の取り締まりも多くなってきています。交通ルールに違反した際は、罰金の他にバイクを没収されることもあるのでご注意を!

バイクを没収された時はレンタル元にも迷惑がかかるので交通ルール必ず守る必要があります。他に、外国人を捕まえて賄賂を取ろうとする警察もいるので気を付けなければなりません。

 

駐車のルール

ベトナムではバイク泥棒が多発しており、道路や空き地に駐車してしまうとあっという間に盗まれてしまいます。

ベトナムでのバイク駐車管理は、バイク用の警備員がお店やビルに常駐していることが多いです。彼らに駐車代金5,000vnd~20,000vnd(約25円~100円)を払い、バイクを見てもらいます。

ダラットの道路事情

ダラットの高原地帯をバイクで運転するのはとても気持ちよくバイクレンタルするのには適しています。その反面、山岳地帯や地方都市ならではの気を付けるポイントを紹介します。

 

道路工事による道路拡張

ダラット バイクレンタル
ダラット大学前の工事中の道路

現在ダラット市内では道路拡張のため、工事をしている場所が多いです。道路が拡張されることは大変うれしいのですが、通行制限や大きいトラックが行き来することも多く注意が必要です。交通規制エリアではスピードをやや緩めて通行することをお勧めします。

 

数少ない信号

ダラット市は、2021年10月まで『信号のない街』として有名でした。交通量の多い場所には、上記のようなロータリー交差点となっています。市内に信号が徐々に設置されていますが、まだ少ないのが現状です。

ロータリー交差点の特徴は円形の交差点であり、逆走はできずに流れに沿って、自分の入りたい道に入る交差点です。ダラット市内には多くのロータリー交差点があり、道を間違えやすいので注意が必要です。

 

坂が多いダラット市内

ダラット 坂
ダラットの坂(đốc nhà bò)

上記の写真は、写真スポットにもなっているダラットの坂です。大通りの道を外れると、路地が坂道になっていたり、狭い道になっているので迷いやすいです。このような特徴からダラット市内のバイクはオートマチックのバイクよりもミッションのバイクが多くなっています。

 

バスやトラックが多い国道

ダラットの市内は高原地帯になっており、市内を少し外れると峠道の国道があります。ダラット市内から空港を結ぶプレン峠道には、ダタンラ滝やプレン滝などの観光地があります。プレン峠は車やバスなどの交通量が多く、道が狭い急な峠です。郊外の国道や峠を通る際は十分な注意をしてください。

 

霧が濃いダラット市

ダラット 市内
朝靄の道路の様子

ダラット市では早朝や雨天の時では深い霧に包まれることがよくあります。峠道などでは、見通しが悪くなり、濃霧注意やスピード減速を促した看板があります。標高の高いダラット市は、天気が変わりやすいので雨の時は非常に大変で注意が必要となります。

バイクレンタル時に気を付けること

ダラットのバイクレンタルできる場所はバイクショップの他に宿泊先のホテルや旅行会社などサービスをしている施設が多いです。バイクレンタルの費用は、1日150,000vnd~200,000vnd(750円~1,000円)程度が相場となります。

ダラットでは坂道でもしっかりと走れるミッションのバイクが多いです。ミッションのバイク運転に慣れていない場合は、オートマチックのバイクがあるかリクエストしてみましょう!

レンタル時のマナーはガソリン満タンで借りて、ガソリン満タンで返すことです。しかし、レンタルする場所によっては、初めからガソリンがない場合もあるのでその時は満タンにして返却する必要はありません。

 

レンタル前に試運転での動作確認

バイクレンタルでは長い期間何度も貸し出された古いバイクや整備不良のバイクを貸し出す場合があります。レンタルする前に、ガソリン・ブレーキ・クラッチ・エンジン、各種メーターのチェックが必須です。

レンタル前に動作不良を確認しなければ、事故につながったり、動作不良の責任を取らされる場合があります。

 

雨季シーズンにはカッパの携帯を!

バイクレンタルの際にはカッパを持たしてくれる施設は少ないです。

ダラットの雨季シーズンである5月から11月にかけて毎日のように雨が降ります。乾季シーズンでも台風が接近の際には大雨が降ります。

ダラットの気候は寒く、雨に濡れてしまうと風邪をひく可能性もあるので、雨が降る前に事前の準備をすることをおすすめします。カッパはダラット市場のお店やスーパーなどで売っています。

 

ベトナムでの地図の読み方

ベトナムの住所の読み方は非常に簡単で明快です。

各建物には住所が明記しており、住所を確認することができます。さらに道路の入り口から道路の両側で偶数番号と奇数番号に別れているので、現在地を正確に理解することができます。

ダラット 人民委員会
私が務めるラムドン省人民員会庁舎

例えば、職場であるラムドン省人民委員会の住所グーグル地図では、『36 Tran Phu』と書いてあります。

これは、Tran Phu通りにある36番地という意味です。Tran Phu通りにある偶数側の路地にある建物を見るとその住所にたどりつくことができます。

バイクレンタルのリスク

いままでは、バイクレンタルについて書いてきましたが、最後にバイクレンタルのリスクについて書きます。

ベトナムに限らず日本でも二輪車事故は多くあります。二輪車を運転する際には、自分が加害者にも被害者にもなりうることを覚悟しなけばなりません。

ベトナム交通運輸省が公表した2020年中の交通事故の発生状況は、以下のとおりです。
【交通事故】
○発生件数:8,177件
○死者数:6,575人
○負傷者数:4,354人

外務省安全ホームページより引用

過去には、日本人旅行者もバイクにはねられ死亡したケースもあります。ベトナムに限らず、世の中には交通事故のリスクが常に付きまとうのでご注意ください。

海外旅行保険のバイクレンタル条項

バイクレンタル事故の場合は、海外旅行保険は適用されるのでしょうか?

結果から言うと、全額補償は難しく、補償される部分と補償されない部分があります。その基準は、保険会社やプランによって異なります。

一例ですが、損保ジャパンの保険について引用します。

Q旅行先でオートバイをレンタルして運転しますが、事故が起きた場合は補償されますか?
A海外でのオートバイ運転中の事故によるケガにつきましては、 新・海外旅行保険【off!(オフ)】の「治療費用」および「傷害死亡・後遺障害」の補償の対象となります。

※無免許・飲酒運転など正常な運転ができない状態での事故によるケガは、 支払いの対象となりません。
※対人・対物補償(賠償責任)・オートバイ本体の損害については補償の対象外となります。

損保ジャパンホームページより引用

バイクレンタルを検討している方は一度海外旅行保険を確認してみてはいかがでしょうか。

バイクレンタルをすることで楽しくツーリングや移動できます。その反面、事故のリスクや責任は常に付きまといますので、しっかりと交通事情やリスクを知った上でバイクレンタルして頂ければ幸いです。

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ダラット 観光地