ベトナム・ラムドン省の経済や都市をダラット在住者が紹介します。

ベトナム・ラムドン省の経済や都市をダラット在住者が紹介します。

みなさん、こんにちは!

青年海外協力隊の三好です。

情報が少ないラムドン省の実態を徹底解説します。

ベトナムの地方ではまだ日本語の情報が少ないと言われています。今回は数少ないダラットに住む日本人としてダラットが所属するラムドン省まとめ記事を紹介します。

この記事では、ダラット観光促進部に所属する三好が南部ラムドン省を紹介します。ダラット市やバオロック市などラムドン省に旅行する際にぜひご参考にください。

ベトナムのラムドン省

ベトナム国内には58省と5つの中央直轄地あります。(2021年時点) その一つのラムドン省は中部南部高原地帯と呼ばれている南部エリアと呼ばれる場所で、省都はダラット市となります。ホーチミン市からダラット市まで300 km、東のニャチャン港からダラット市へ210kmとなります。

ラムドン省の平均標高は海抜800〜1,000 mとなり、山岳地帯が多くあるという特徴があります。ラムドン省のベトナム語の特徴は、南部地帯に所属していることからベトナム語は南部の発音の方も多いですが、北部や中部地域から移住してきた人も多いため、北部の言葉を話す方も多いです。

 

ラムドン省の地形

東側にはニャチャン市のあるカインホア省ファンラン=タップチャム市のあるニントゥアン省があります。

南西にはビエンホア市のあるドンナイ省ドンソアイ市のあるビンフォック省があります。

北側にはバンメ―トート市のあるダクラク省北西にはザーギア市のあるダクノン省があります。

ラムドン省の歴史

ラムドン省の土地は、古くから少数民族のマ、コホ、ムノン、チュル、ラックレイなどの民族が住んでいました。彼らは農業や家畜の飼育、狩猟採集で生活をし、他にも織物や編み物などの手工芸などの産業も発展したそうです。

ダラット市はフランス植民地時代に開発された避暑地となり、旅行業を中心にワイン、ジャムの加工、木製家具の製造などが発展していきました。

ベトナム戦争の過激化により、中部地方からラムドン省への移民も多くおり、農業の発展につながったそうです。現在は、農業と観光業が省内の経済を支えています。

ラムドン省の少数民族

ダラット コホコーヒー
コホ族のローランさんが運営するコホコーヒー

政府の統計データによると、2008年までの省人口は約120万人であり、そのうち農村部の人口は62.4%、都市部の人口は37.6%を占めています。  ラムドン省は国内の多くの民族が集まる国であり、40を超える異なる民族が居住し、生活しています。

そのうち、キン族が約77%、コホ族が12%、マ族は2.5%、タイ族は2%、ホア族は1.5%、チュル族は1.5%…、残りの1%未満の民族グループはまばらに住んでいます。

ラムドン省の産業

ラムドン省観光促進部は、「ダラット-魔法の結晶化」というフレーズを元に、高度な農業技術や観光業の投資促進を行っています。ラムドン省の産業はコーヒー,茶などの工芸作物や,花卉類,高原野菜が強みです。

観光業では、年間400万人から500万人の観光者がダラットを訪れます。ラムドン省には、2,500以上の観光宿泊施設があり、その中には、3つ星から5つ星までの40個の高級ホテルがあります。

さらに、ダラット市は一年中咲く多くの種類の在来花と輸入花があることから、フラワーフェスティバルの街として知られています。特に春には桜が咲き、何千もの花が咲く街ならではの特徴です。

他に、ラムドン省は中部高原のゴング文化空間、グエン王朝のウッドブロック、ランビアン地域の世界生物圏保護区、多くの無形の文化もあります。林業に関しては、700平方キロメートルを超えるビドゥプヌイバ国立公園と273平方キロメートル近くの面積を持つカッティエン国立公園が林業の発展と観光開発を支えています。

 

教育と研究機関について

ラムドン省には、3つの大学、6つの大学、5つの専門中学校、60を超える職業訓練機関があり、3つの研究機関(生物研究所、パスツール研究所、工科大学)があります。訓練と研究機能に加えて、ラムドン省観光の多様化に貢献しています。

ラムドン省の気候

ラムドン省の気候は、標高によって変化する熱帯モンスーン気候の影響を受ける地域にあり、1年に2つの異なる季節があります。 5月から11月までの雨季、12月から翌年4月までの乾季となります。

気温は地域によって大きく異なり、標高が高いほど気温は低くなります。省の年間平均気温は18〜25度で、天候は一年中穏やかで涼しく、年間に大きな変動はほとんどありません。しかし、標高が高いため、天気が変わりやすく、雨季は1日の間、雨が降りやすい環境になっています。

ラムドン省の都市

ダラット 人民委員会
ラムドン省人民員会

ラムドン省には、2つの市と10の県を含む12の行政単位があります。ダラット市は、州の行政および経済の中心地です。 州の人口は130万人を超え、43の民族グループが住んでいます。 南部の主要経済地域に位置し、高い経済成長と大きな可能性を秘めた市場を備えた成長が著しい地域です。

省都ダラット市

ダラットは、ラムドン省の州都となり、一番大きい街となります。また、イェルサンが発見したフランスの避暑地として昔から開発されており、現在でも山のリゾートとして多くの観光客が訪れる街となります。2019年度には400万人もの観光客が訪れました。

>ダラットの観光!ベトナムの避暑地~気候や行き方などを徹底解説します~

第二の都市 バオロック市

バオロク市の平均標高は海抜900mで、完全にディリン高原にあります。ラムドン省の第二都市として、お茶やコーヒーの栽培で有名な場所です。また、ホーチミンから4時間の場所にあり、近くいける避暑地として多くのリゾートがバオロックにもあります。

>ダラット近隣のバオロック市の観光地とCHILL GRAMPINGをご紹介!

〇ダムロン県(Đam Rông )

ダラット市の北西にある県:パイナップルとダムロン温泉が有名な県です。

〇ラックズオン県(Lạc Dương )

ダラット市の北東にある県:ラムドン省北部の山岳地帯では、Bi Dup(2,287m)、Lang Bian(2,167m)など、1,300mから2,000m以上の山頂があるLangBian高原があります。

〇ドンズオン県(Đơn Dương )

ダラット市の南東にある県: 野菜や花栽培が有名な地区です。他に、ゴルフ場The Dalat at 1200 Country Clubがあることも知られています。

〇ラムハ県(Lâm Hà )

ダラット市の南西にある県;象の滝があることが有名な県です。

〇ドゥクチョン県(Đức Trọng )

ダラット市の南にある県:ラムドン省唯一の国際空港リエンクオン空港があることで知られている県です。空港はダラット市の30kmの位置にあります。

〇バオラム県(Bảo Lâm )

バオロック市の北東にある県:観光地として、リンクアンお寺(Chùa linh quy pháp ấn)があります。

〇ダーフアイ県(Đạ Huoai)

第二の都市のバオロックの南西にある県:ベトナム最大のドリア栽培で有名な地区となっています。

〇ズィーリン県(Di Linh )

ダラット市とバオロック市の間にある県:リンチャンお寺(Chùa Linh Thắng)が知られています。

〇カットティエン県(Cát Tiên )

ドンナイ省とビンフック省に接する南の県:ユネスコ無形文化遺産に登録されているカッティエン国立公園があります。

〇ダーテー県(Đạ Tẻh)

ラムドン省の南西にある県:県の中心には、ダーテー市場があります。